債権回収を円滑に行うには? 弁護士に依頼するメリット
債権回収は自身で法的手続きを取ることができます。
しかし、相手が倒産してしまって回収を諦めてしまったり、契約書があいまいだったために回収は無理だと思ってしまって諦めてしまうことがあります。
弁護士に債権回収の手続きを依頼することで、債権回収が成功する確率が上がるだけでなく、他にも多くのメリットが得られるのをご存じでしょうか?
ここでは、債権回収を弁護士に依頼することのメリットをご紹介します。
相手に強い印象を与えられる
普段取引を行っている当事者から直接請求を受けるよりも、法律の専門家である弁護士が請求を行うほうが効果を得られます。
特に債権回収の専門弁護士から督促が来たとなれば、裁判を起こされたり財産を差し抑えられたりする可能性も否定できません。
このため弁護士に依頼することで相手に強いプレッシャーを与えることができます。
支払いを何か月も拒否していた相手でも、弁護士から連絡された途端直ぐに全額支払ったケースも珍しくありません。
督促状を送るだけでなく、弁護士の肩書や経験、交渉力を活かして、電話や面談で交渉を行うこともあります。
適切な法的手段で交渉を進められる
弁護士は債権回収のために必要な知識と経験があり、多くの手段を持っています。
特に債権回収を得意とした弁護士であれば、他と比べてさらに豊富な経験を持って対応するでしょう。
そうなれば、さまざまな状況に応じて最も適切な手段を投じることが可能になります。
債権回収に係るトラブルには、じっくり交渉すべき場合と、訴訟を起こし裁判所の判断をゆだねるべき場合、民事保全を行うべき場合など、事案ごとに対処すべき手段は異なります。
弁護士は、それぞれのケースに合った対処ができるだけでなく、どうするべきかの判断も早く、よりベストな結果を導き出すことができます。
適当な約束や契約書を交わしてしまった場合でも、メールや友人の証言などから契約があったと認められるための筋道を構成してくれる点でも弁護士のメリットは大きいものです。
費用対効果(人件費の節約)が期待できる
売掛金の回収については、中小企業の方々は専門部を設けていないのが実情だと思います。
営業部員や総務部等が他の業務を行いながら回収のための時間を費やしているのではないでしょうか。
営業部員や総務部等が慣れない債権回収業務を行うのは、能力という点からも、経済合理性からしても適切ではありません。
債権回収業務は、支払いをしようとしない者・できない者を相手としますので、粘り強い交渉が必要ですし、専門的知識と経験が必要です。
会社の人材は、本業を全うさせてこそ、会社の利益となります。本業以外の業務をやらせるのは本人にとっても苦痛ですし、会社にとっても利益とはなりません。
弁護士に依頼すると、確かに費用は掛かります。
しかし、弁護士に依頼することで債権回収の可能性は高まりますし、会社にとって貴重な人材を本業に集中させることができるのです。
訴訟・強制執行などの法的手続きを円滑に遂行できる
債権回収の方法としてもっとも強力なのが、民事保全・訴訟・強制執行といった裁判手続きと法的手続きです。
話し合いなどで解決しない場合は、これらの法的手続きを行って強制的に回収するしかありません。
しかし、その手続きには複数の選択肢や高度な専門性、ノウハウが必要なため、経験のある弁護士でないかぎり対応は困難でしょう。
債権回収に有利な証拠の収集・整理・書面作成には大変な手間がかかりますし、判決を得た後の強制執行にも専門的知識を必要とします。
その点でも、一括で手続きできる弁護士に依頼することが適切と言えるでしょう。
ここで紹介したように弁護士に依頼することはメリットが多くあります。
一方で、弁護士に依頼する分、費用が発生するというデメリットが存在するのも確かです。
しかし、債権回収が予定通りにいかない時点で、速やかに適切な処置を判断して行動へ移れる弁護士は心強い味方となってくれるでしょう。
適切で円滑な債権回収を望むのでしたら、自身でやるよりも弁護士に依頼したほうが最善であることは間違いありません。
是非、一度、ご相談ください。